簡単に出来る水道光熱費の節約方法をご紹介します。
いずれも私自身が実践しているものばかり。
そのため、「すぐに始められる」「誰でも出来る」方法です。
では、具体的な節約方法とは?
そして、それらは本当に「すぐに始められる」「誰でも出来る」方法なのか?
こんにちは。床屋で「ハゲ割」が無いのはなぜ?カットする髪の毛は少ないのに?と思うよしみつです。
一人暮らしには気楽な部分がある半面、一人で全てやらなければならない大変さもありますよね。
中でも「大変さ」を感じるのが、お金の管理でしょう。
限られた収入の中で出来る範囲の節約をし、いかに楽しく毎日を過ごすか。
そのためにも、不必要な支出はカットし、節約しなければなりません。
ちゃんと節約できているの?
一人暮らしも長いからね。それなりの方法は身に付きましたよ。
では、早速私が実践している節約方法をご紹介しましょう。
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タップできる【目次】
節約する対象を把握する
まず初めに、節約した時に効果がある項目を把握しておきましょう。
要は、「水道光熱費のうち、一番多く支出しているのはどの項目か」ということです。
支出金額が多ければ、節約する余地は大きいはずですからね。
ということで、こちらをご覧ください。
2019年の単身世帯における年間の支出金額を表したものです。
必要な部分だけを表にしたのがこちら。
項目 | 支出金額(年間) | 支出金額(月間) | 支出の割合 |
---|---|---|---|
光熱・水道 | 119,667円 | 約1万円弱 | - |
電気代 | 56,866円 | 約5千円弱 | 約48% |
ガス代 | 33,375円 | 約3千円弱 | 約28% |
上下水道料 | 23,047円 | 約2千円弱 | 約20% |
(【他の光熱】は除きました。)
水道光熱費の中で、最も大きな支出を占めるのが【電気代】、そのあとに【ガス代】【上下水道料】と続きます。
つまり、電気代の節約をせずに、ガス代や上下水道料の節約に熱中しても…。
節約の効果は限定的なものになるということです。
ですから、力を入れて取り組むべきは【電気代】の節約なんですね。
なお、あなたの水道光熱費の支出が、上記の平均支出金額を上回っているようであれば。
まずはそこから改善を測りましょう。
まずは、重点的に【電気代】の節約に取り組みます。
★ 【ガス代】や【上下水道料】にも節約の余地はあり。出来ることから始めましょう。
★ 平均支出金額を上回っていれば、平均に近づけることから始めてください。
電気代の節約
節約は、どの分野が対象でも言えることですが、長続きさせることが肝心。
「楽しく節約」は難しいにしても、「楽に節約」出来ることをしましょう。
では、実際に私が実践している方法をご紹介します。
扇風機を併用する
夏の暑さ対策は、エアコンなしでは考えられませんよね。
とはいえ、エアコンだけ使っていれば電気代はかさみます。
そこで利用したいのが【扇風機】。
つまり、【エアコン】と【扇風機】の併用です。
東京エナジーパートナーの調べによると、【エアコン】と【扇風機】の併用による効果は以下の通り。
(赤太文字の強調は筆者によるもの。)
冷房能力2.2kWエアコン(設定温度26℃~28℃)と扇風機を併用する場合と、エアコン(設定温度26℃)のみを使用する場合の消費電力を比較してみました。
「エアコンのみ」と「扇風機併用」の消費電力比較<エアコン(設定温度26℃)のみ使用時の消費電力を100とした場合>エアコンの設定温度を26℃から1℃あげて扇風機を使うと、9%の省エネになりました!
*扇風機の消費電力量を加味。
*エアコンの運転時間は7:00~23:00。
ちなみに、エアコンの温度を1℃上げることによる、具体的な節約額ですが。
経済産業省・資源エネルギー庁「家庭の省エネ徹底ガイド」には、以下の記載があります。
(赤太文字の強調は筆者によるもの。;以下同じ。)
夏の冷房時の室温は 28℃を目安に。年間で電気 30.24 kWh の省エネ 約 820 円節約
*外気温度 31℃の時、エアコン(2.2kW)の冷房設定温度を 27℃から 28℃にした場合(使用時間:9 時間/日)
正直なところ、室温が28℃(冷房の設定温度ではありませんよ)というのは、キツイ時もあります。
でも、扇風機を併用すると、意外に過ごせるもんなんですよ。
風が直接体にあたりますからね。(2018年夏に経験済み)
もっとも、「何が何でも室温は28℃にする!」という意識はありません。
節約も大事ですが、熱中症になったらシャレになりませんので。
なお、室温をチェックするために、温度計の機能が付いた時計を使っています。
これなら部屋を冷やしすぎたり(冬には温めすぎたり)することはありませんから。
室温を下げ過ぎると、外気との温度差がきついしね。
そうなんだ。室温28℃っていうのは良く考えられた温度だと思うね。
コルクマットを敷く
冬には足元が冷えるのを防ぐため、【コルクマット】を使用しています。
こんな感じですね。
これはキッチンの写真ですが、冬に自炊をする時に重宝しています。
このコルクマットを敷いたうえで、厚手の靴下+スリッパを組み合わせれば。
暖房を入れないキッチンでも、足元が冷えることはありません。
じゅうたんのようにホコリも出ませんし、おすすめですね。
冬のフローリングって、本当に冷たくて嫌なのよね。
コルクマットは熱伝導率が低いからね。フローリングの冷たさが足に伝わりにくいんだ。
ひざ掛けを利用する
冬はエアコンや厚着で体を温めても、何となく脚が寒い。
同じような経験はありませんか?
そんな時に私が利用しているのは【ひざ掛け】。
某自動車メーカーでいただいた景品で、正直なところペラペラの安物なんですけど。
ところが、こういう物でも脚にかけるだけで、体感温度はまったく違います。
(とはいえ、真冬ではちょっと寒いですね。)
ちなみに、身につけるもので体感温度は以下の通りアップするんですよ。
- ひざ掛け +2.5度
- カーディガン +2.2度
- ソックス +0.6度
引用:経済産業省エネルギー庁|省エネポータルサイト ガス・石油ファンヒーター 省エネレッスン
上半身は重ね着で寒さを防ぐことが出来ますが、脚はなかなかそういかないもの。
であれば、【ひざ掛け】で足を温めたうえでエアコンの設定温度を1度下げてみましょうよ。
では、冬にエアコンの設定温度を1度下げることによって、どの程度節約できるかですが。
前述の「家庭の省エネ徹底ガイド」に、以下の記載があります。
冬の暖房時の室温は 20℃を目安に。年間で電気 53.08 kWh の省エネ 約 1,430 円節約
*外気温度 6℃の時、エアコン(2.2kW)の暖房設定温度を 21℃から 20℃にした場合(使用時間:9 時間/日)
真冬でも部屋全体が暖かいのは理想ですけどね。
ひざ掛け1つで年間1,430円も節約になると思えば、やってみる価値はあるでしょ。
1,430円も節約できるの?
そうなんだ。ひざ掛けの出費はすぐに元が取れるよ。
洗濯物はまとめて洗う
汗をかかない時期限定ですけどね。
以前は毎日洗濯していましたが、2日に1度にしました。
だいたい一人暮らしの洗濯物の量など、たかが知れていますから。
それに、毎日でも2日に1度でも、使用する水の量は同じでしたし。
それが分かって以降、洗濯は2日に1度にしている次第です。
では、洗濯物をまとめて洗うことによる節約は効果があるのか?ということですが。
あるんですねぇ。しかも、電気代は勿論、上手くやれば水道代の節約にも。
具体的な金額は、前述の「家庭の省エネ徹底ガイド」からの抜粋です。
少量の洗濯物を毎日洗うよりも、洗濯機の容量に合わせて、洗濯回数を少なくした方が効果的です。
年間で電気 5.88 kWh の省エネ 約 160 円節約
年間で水道 16.75 m3 の省エネ 約 3,820 円節約 年間で合計約3,980 円節約*定格容量(洗濯・脱水容量:6kg)の 4 割を入れて洗う場合と、8 割を入れ、洗濯回数を半分にして洗う場合との比較
あ、こういう節約方法は良いですね~。しかも、年間約4,000円!
お金をかけずに節約できるのはうれしいよね。
蛍光ランプを省エネタイプのものに替える
照明器具が発熱電球であれば。
節約の効果は、省エネタイプのものに変更することで得られますよ。
こちらも「家庭の省エネ徹底ガイド」から。
●電球形蛍光ランプに取り替える。
年間で電気 84.00 kWh の省エネ 約 2,270 円節約*54W の白熱電球から 12W の電球形蛍光ランプに交換した場合
●電球形 LED ランプに取り替える。
年間で電気 90.00 kWh の省エネ 約 2,430 円節約*54W の白熱電球から 9W の電球形LEDランプに交換した場合
引用:経済産業省・資源エネルギー庁|「家庭の省エネ徹底ガイド」照明器具
また、点灯時間を短くすることによって節約効果を得る方法もあります。
●白熱電球
年間で電気 19.71 kWh の省エネ 約 530 円節約*54W の白熱電球 1 灯の点灯時間を1日1時間短縮した場合
●蛍光ランプ
年間で電気 4.38 kWh の省エネ 約 120 円節約*12W の蛍光ランプ 1 灯の点灯時間を1日1時間短縮した場合
●電球形 LED ランプ
年間で電気 3.29 kWh の省エネ 約 90 円節約*9W の電球形 LED ランプ 1 灯の点灯時間を 1 日 1 時間短縮した場合
LED ランプは高いけれど、長い目で見たら節約できるからお得なんですね!
今まで結構電灯を点けっぱなしにしていたわ…。反省。
やろうと思えば直ぐに、しかも簡単に節約できる方法だよね。
蛍光灯のカバーを外す
見た目は悪いのですが、こういうことですね。
これはカバーをはずして「全灯」にした状態です。
生活するうえでは少々明るすぎる感じ。
そこで、生活シーンに合わせて明るさを変えています。
食事や読書の時は「全灯」、それ以外の時は2つ程度明るさを落とす、といった具合ですね。
ただ、この方法がどの程度金額的に節約になるか、というと。
資料が見当たらず、分かりませんでした。
使わない家電はコンセントを抜く
「待機時消費電力」って聞いたことがありますか?
要は、家電を使用していないのに消費される電力のこと。
この「待機時消費電力」は、実は馬鹿に出来ない消費量となっているのです。
(赤太文字は筆者によるもの。)
家庭で1年間に消費する電力量のうち、約5.1%が待機時消費電力で、電気代約6,160円に相当します。そのため、省エネルギーの中でも見逃せないものとなっています。
使っていない家電のコンセントは、こういう状態ではダメだということですね。
最近では、待機時消費電力が小さい家電も増えているようです。
とはいえ、使わない家電の主電源はコンセントを抜くようにして節約しましょう。
ガス代の節約
シャワーは必要な分だけ使う
当たり前といったら当たり前なんですが。
結構「シャワーを流しっぱなし」にしていることってあるんですよ。
入浴時のクセというか。
私のクセは、頭を洗っている時もシャワーを流しっぱなしにしていること。
体の汚れを洗い流しているつもりなんですが、あまり意味はありませんね。
そんな無意味なクセを治すことで、どの位の節約が出来るのか。
年間でガス 12.78 m3 の省エネ 約 2,300 円節約
*45℃のお湯を流す時間を 1 分間短縮した場合
毛がないアタマでも1~2分間は洗いますから。2,300円の節約は大きいですよ。
食器を洗う時はお湯の温度を下げる
油や調味料で汚れた食器は、熱湯+洗剤じゃないとキレイにならない。
そう思っている方にもおすすめなのが、お湯の温度を下げること。
38℃のぬるま湯でも、洗剤を付けて洗えばちゃんと汚れは落ちますから。
では、お湯の温度を下げることによってどのくらい節約になるか。
その回答も「家庭の省エネ徹底ガイド」にありました。
年間でガス 8.80 m3 の省エネ 約 1,580 円節約
*65ℓの水道水(水温 20℃)を使い、湯沸し器の設定温度を 40℃から 38℃にし、1 日 2 回手洗いした場合(使用期間:冷房期間を除く 253 日)
油や調味料はボロ布で拭き取ってから洗えば、水道料も節約できるわね。
私もやってるよ。布じゃなくてトイレットペーパーを使っているけど。
調理は中火でする
料理によっては強火を使いたくなる時もありますよね。
例えば中華などは、火はこんな風に。
青丸で囲んだのは、フライパンの底からはみ出した火の部分です。
ちょっともったいないですよね。
そう思っていたら、やっぱり「はみ出した火」は無駄で、節約の対象になるようです。
水1L(20℃程度)を沸騰させる時、強火から中火にした場合(1日3回)
年間でガス2.38m3の省エネ 約390円の節約
引用:経済産業省・資源エネルギー庁|省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約 ガスコンロ
調理器具は、底の部分を加熱すれば十分。
「鍋やフライパンの側面」を加熱しても、ガス代を無駄にするだけです。
煮込み料理は保温調理器を使用する
保温調理器とはこういうもので、【シャトルシェフ】といいます。
おでんやシチュー、カレーなどが短時間で出来ますよ。
使用するガスの量が少なくて済むのは勿論、何よりうれしいのは時間の節約にもなること。
メニューにもよりますが、加熱時間がフライパンや鍋に比べて1/3程度まで減りますからね。
(ガス代も1/3程度まで減るわけですが。)
節約できた時間を使って本を読んでも良いし、昼寝をしても良いし。
お金の節約も大事ですが、時間の節約も同様に大事ですからね。
ちなみに、ガス代の節約はどの程度かというと。
東京ガスでは「あくまでも目安」としつつ、1時間当たりのガス料金の目安を開示しています。
(平成28年9月時点の一般ガス契約料金(基本料金含まず)です。)
それによれば、中火は約14.5円/1時間とのこと。
カレーを中火で作ったと仮定して考えます。
20分の時間短縮が出来れば、1回の調理で約5円(14.5円/3)の節約になるということですね。
料理が好きで、でも時間やガス代を節約したいという方にはピッタリな調理器具といえるでしょう。
水道代の節約
シャワーで済ませる
一人暮らしをするようになってから、入浴はシャワーだけで済ませることが増えました。
「お風呂にゆっくり入る」ことが、とても贅沢に感じてしまって。
それに、あれだけの量のお湯を一人で使うのは勿体なくて。
で、シャワーにすることでどの位節約になっているか。
1分間のシャワーで使うお湯の量は約12ℓだそうです。
一方、お風呂に入れるお湯の量は約200ℓだとか。
つまり、流しっぱなしでも、15分程度(180ℓ)であればシャワーの方がお風呂よりお得、なんですね。
また、お湯を流す時間を短くすることによる節約額は、以下の通りです。
年間で水道 4.38 m3 の省エネ 約 1,000 円節約
*45℃のお湯を流す時間を 1 分間短縮した場合
うちも真冬以外はシャワーにしようかしら?
お風呂とシャワーを上手く使い分ければ良いと思うな。
まとめ
さて、色々な節約方法をご紹介してきました。
改めて、以下の通りまとめましたのでご確認ください。
【電気代】
節約するための行動 | 節約できる金額(年間) | 節約できる量 | 条件 |
---|---|---|---|
エアコンと扇風機の併用 | 約 820 円 | 年間で 30.24 kWh |
|
ひざ掛けの利用 | 約 1,430 円 | 年間で53.08 kWh |
|
洗濯物のまとめ洗い |
年間で合計約3,980 円節約 |
|
|
照明器具の変更 |
|
|
|
点灯時間の短縮 |
|
|
|
コンセントを抜く | 約6,160円(使用していない家電すべてのコンセントを抜いた場合) | 1年間に消費する電力量のうち、約5.1% | 使用していない家電のコンセントは抜く。 |
【ガス代】
節約するための行動 | 節約できる金額 | 節約できる量 | 条件 |
---|---|---|---|
シャワーは必要な分だけ使う | 約2,300円/年 | 年間 12.78 m3 | 45℃のお湯を流す時間を 1 分間短縮した場合 |
食器を洗うお湯の温度を下げる | 約1,580円/年 | 年間8.80 m3 |
|
料理は中火で作る | 約390円/年 | 年間2.38m3の省エネ |
|
【シャトルシェフ】を使う | 約5円/回 + 時間 | 1回の調理でガス、時間が1/3に | 【シャトルシェフ】を買う |
【水道代】
節約するための行動 | 節約できる金額(年間) | 節約できる量 | 条件 |
---|---|---|---|
シャワーで済ませる | 約 1,000 円 | 年間で4.38 m3 の省エネ | 45℃のお湯を流す時間を 1 分間短縮した場合 |
自分でいうのもナンですが…。
私が実践できている節約方法ですからねぇ。
ほとんどすべての方も実践できると思うんですよね。
ぜひあなたにもチャレンジしていただきたいと考える次第です。
最後に
さて、色々と節約方法をご紹介しましたが、最後に一つだけ提案があります。
それは、節約したお金の使い方について。
折角貯めたお金ですからね。有効利用したいものです。
そして、その有効利用とは、ずばり「投資」です。
私の場合は、自分なりの節約をして貯めたお金は子供達の教育費にまわします。
要は子供達への「投資」ですね。
大きなお世話ですが、節約して貯めたお金は、ぜひ「投資」していただければ、と。
あなた自身であれば、本を買ったり習い事をしたり。
ご家族のためであれば、一緒に旅行に行ったり美味しいものを食べたり。
いずれも、あなたの人生において素晴らしい「投資」でしょ。
なぜこんなことを言うのか。
それは、節約するモチベーションを保ち続けるためです。
単に「貯金するため」よりも、「人生に投資するため」の方が頑張れるじゃないですか。
目的があるからこそ「節約」に励めるってことですよ。
この記事が、あなたの節約生活の一助になれば幸いです。
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